10月30日(金) いつもの日記

朝、一番にSpotifyを遠隔のスピーカに繋いで好きな曲を1曲鳴らす。

 

朝ご飯として、インスタントの豆腐のお味噌汁、赤米と一緒に炊いたご飯、納豆。こういったフリーズドライのお豆腐すごいなあ。偉いなあ。頑張ったなあ。美味しいよ。でもお豆腐屋さんもすごいよ、偉い、朝早いし、ラッパも止めて、店でしか売らないのに、変わらず毎日豆腐を作って偉いし、大量生産でスーパーで超安価に豆腐を売れるようにしたすべての人が偉い。わたしの生き方というのは、フリーズドライの豆腐も偉いし、豆腐屋も偉いし、スンドゥブ をレンジで作れるようにしたのも偉いし、スーパーの豆腐も偉い。そういう感じだ。全てを信じているし、何も信じていない。

 

さて、昼には歯医者さんに行き、そのあとには昼ご飯として、BONIQで作ったサラダチキン少し、フリーズドライの豆腐のスンドゥブカップ状の工夫された赤色の箱に湯を注いで食べ物にしたもの、茹で卵ひとつ、持参したりんご少し。チキン、スープ、卵、りんご。いまわたしは去年より5キロ多いのでそういった食事にした。困った。

 

逃げるように帰り、野田秀樹演出のフィガロの結婚を見に池袋芸術劇場まで。久しぶりに電車に乗ったり繁華街に出ると、人が多い、沢山の人がすぐに慣れたり私が信じている私の生活を捨てられなかったり、大変だよね何て言うのにも飽きた様子を眺める。久々に人々を見ると、ああ、人々、と思った。

 

オーケストラの音を聞くのもいつぶりか、10年ぶりぐらい、もう第一音目で座席の上で飛び跳ねて泣く。曲のこと、音楽のこと、演劇のこと、目の前でされる演奏のこと、思って、わたしはいつも作品の前ではすぐに泣いてしまう、絶対に信じていて。作品のことと、犬の目のことだけは絶対にいつまでも信じている。

 

今日の作品のことについてもっと言えるけど何も言いたくない気持ちで、スウィングしながら徒歩にて帰宅し、THA BLUE HARBを聴き、HARTLANDを飲み、日記を書き、おやすみ。本当に信じていないし、いつまでも信じていていつも泣いている。困った。

 

断罪されたくないと本気で思ったことはないから、人々専用に振舞うこともなく、結構沢山の人(本当ほとんどの人)に線を引かれ続けてきたとして。人々専用に振る舞うわけではなく、涙が溢れるから目の前で行われる音楽や演劇をいつも見に行っていたとして。大変な状況になったとしても、もちろん人々専用に振る舞うわけではなく、私は私の好きなものを明日死ぬつもりで見ている。いつも。人を殺したくはないけど、自分を殺して生きていくつもりがない。(日記)