アピチャッポン・ウィーラセタクン 「Memoria」

アピチャッポン展示は、肉薄する感覚に焦点は合っていなくて、感じたことがある、という過去の経験をパッケージしているみたいだった。

温度、湿度、匂いやムードが希薄なのは、主題が幻視、幻聴だったから、腹に落ちた。

幻を見ている人を、見ている。あの時見た幻を、思い出している。そうだ、幻を見ていた。幻を見ている状態を体験している、と思った。