2月3日〜11日 it is not worth

ただの記録に。

 

2月3日(日)『ひかりの歌』をユーロスペースにて鑑賞した。概要を知らずに見た。ひかり、ひかり、ひかりって……わたしにとってはかなり違うものだ。凡庸な<ひかり>を切り取った短歌に、何をも飛びこえない映像だった。けど、いやな感じではなかった。理由はそのうち考えるかもしれない。凡庸なものについて考えるときに。

 

その後で、松濤を通って東北沢へ、東北沢から下北沢まで散歩した。駐車場で二人並んで座って、缶チューハイ500mlをそれぞれのんでいた若者を覚えている。

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2月9日(土)『その♡は』を三鷹SCOOLに見に行った。ひどく寒くて、雪が舞う暗い夜だった。

自分にとっての他人の目が曲をつくる。どう見られるのか、その想像が曲になる。が、歌に他人の目が入り込む隙間はない。歌は、歌は、ということを思った。それ以外は書いて残すようなことではない。すべて話してしまうようなことでもない。とはいえ行かなきゃよかったとは思わない。行ってよかった。

5日ぶりの外気、まだ呼吸が浅かったからか、人が多すぎたからか、酸欠になって、うちゅうくんに助けてもらいました。うちゅうくんありがとう。

 

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2月10日(日)羽根木公園で梅を見た。わたしは梅が好きだ。梅の匂いも好きだし、この季節に行く羽根木公園が好きだ。梅の凛とした佇まいも好きだし、梅の時期の寒空も、梅について話しながら歩いたあの頃の桜並木も好きだ。

70くらいの老人ら4人が、ベンチで「天」をプラカップに注いでのんでだべっていた。ふたりは日に焼けていて紺色の薄汚れたコーチジャケットを着ていた。ふたりは皺のないベージュのコートを着ていた。いいバランスだった。大きな街を見ているみたいな気持ちだった。もう少し元気だったら、わたしもワンカップを買ってきて、小一時間ほど、その<街>を眺めていたかった。あの類の鑑賞は、大抵のステージよりも呼吸が整う。

 

2月11日(月)

ニンジンとスパイスのマフィンおよびホワイトチョコとブルーベリーのマフィンを焼いたあとで、手羽元と白菜のギュッと出汁蒸し、ピーナッツかぼちゃとウインナのカレー炒めおよびポテトイーターを作成。何かができるまでを待っている時間が好きだ。

7連休だった。そうして日常へ戻っていく。