2月10日(土)、2月11日(日)、2月12日(月)

 土、日、月と休日だった。中日には横浜でライブ演奏をして、終演後に青リンゴサワーなんてもの――自分一人じゃ頼まないなぁ――を飲んで、なか、なか、と続けた。なか、なか、そと、なか、なか、なかシステムを使用することが少ないので勉強になった。一つ外で三つ中をとるとのこと。キャンパーの山田さんと稲田堤のたぬきやの話、神奈川の平田さんと銭湯東西分かれ目の話など。わたしはオザケンのカバー、アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)をした。この新曲はとても好きだ。いつもオザケンの言葉が好きだ。

 

 今日も休日だった。昨日の夜のことを思い出したり、ちょっとした作業をだらだら続けていたらもう夜だ。引っ越してからというもの、家の中でじっと、本当にじっとしてばかりで外出しない日も珍しくないけれど、どうも他人の家という感じが抜けない。いや、自分の家ではあるけれど、全然仲良くなれない、みたいな。それはどうも、長い散歩が一つの鍵となっているような気がする。少なくとも3時間は歩き回って、からだいっぱいに外が満たされてやっと、帰宅がうれしく思える、と、自分の家だと思えるのかもしれない。そと、そと、そと、なか、そと、そと、なか

 また、ものを手にいれて据える、という行為も鍵だろうと思う。家自体じゃなくて、ものに会いに帰ることもできるから。すぐに全部を集めることはできない。集めて据えてからも時間がかかるが、ものとの関係というのはそういうものだから仕方ないし良しとする。それなら早く集めて据えないと、とじりじり思うものでもない。ちょっとお風呂にでも入ればじりじりはおさまるだろう。でもとにかく絨毯が欲しい。

 

 小さい泡のようにふっとのぼってきて、ちょっと気をとられ、向き合おうとするもあんまり小さいのでよく分からない、と、またふっとべつの泡が、ちょっと気をとられ、よく分からない、近頃そんな、不安でもない、心配事にもならない、もっと小さなthingsが何か言う。

 

 言葉が内にこもって滞っているから外出の気分にならないのかと思って書き始めるも、書くこともならんかった。読み書きの能力がなくてじりじりする。いや、ないのは読み書きの能力だけでもないか。と言っていると、余計に外出の気分が削がれてしまった。

 

 でもなんかいい連休だったかもしれません。

 と、言ってみるだけ言ってみて。

 

 なんとなく、いつもより丁寧にご飯を炊いた。

 

http://pmakino.jp/misc/olive_ozaken.html