書だ!石川九楊展

書だ!石川九楊展は、展示物のスパンが長いのもあってより多くを含んでいたけど、対象に蠢く感情を掬い取ってその髄を作品にしてあるので、感覚として有り有りと再現されるようだった。

身体が鳴っている、嗚咽のあとのようだ、喉元が実際に苦しい、悲しんでいる、嫉妬している、愛している。と、思った。

建物の外に出るとわたしの体は抜け殻になっていて、思考できず、どこへ行くでもなく歩いた。

セブンイレブンのチョコミントかき氷を買うも、どこへ行くでもなく歩いての帰路だったので全て溶けてしまった。思考ができなかったのだと思う。